社会(日本史・世界史・地理・政治経済)
概要 社会科は、地理、歴史、政治、経済を学び、社会に主体的に参加することが、本質的な教科目標です。
学習内容
地理、歴史、政治、経済そのものの内容を理解よりも、
それらを手段として、世の中を理解し、市民として社会に参加していく力を育てることが目的です。
安易な暗記に終始する学習ではなく、本来の社会科の目標を見据えて学習すれば、
おのずと教科内容の理解は深まります。
学習内容は大きく「地理的分野」「歴史的分野」「公民的分野」の3つに区分されます。
地理と歴史は第1学年より並行で学習し、それらの学習を終えた後に第3学年に公民を学習する形式が一般的です。
地理的分野
世界と日本のすがた・地形図の読み取り
日本の中南部・日本の中央部・日本の東北部
アジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ合衆国・世界と日本の自然、人口、文化・世界と日本の産業
歴史的分野
歴史の流れと地域の歴史
日本の古代・日本の中世・安土桃山時代・反駁体制の動揺
近代日本の成立、発展・大正時代~現代・13世紀までの世界史総合・14~20世紀までの世界史総合
公民的分野
現代社会と家族・基本的人権と日本国憲法
選挙と三権分立・地方自治・経済の仕組みと国民生活・国際社会
世界史・日本史・地理・公民は、実は密接なかかわりを持っています。
世界においての日本という歴史的な流れを重要視しながら、
地理・公民を指導します。大切なことは、“全体の中の部分”ということを指導理念においています。
入試の覚えるべき内容を集約します
歴史分野は、つながり(その時代がどのように始まり、どう終わったのか、重要な出来事なら、なぜそれが起きたのか)を、
地理分野は、地形気候・産業などの関係を、
公民分野は、概念の整理や経済の仕組みを理解することが重要です。
図表も含めて全体をしっかり読み込み、反復するにつれて理解が不十分なところを重点的にまとめます。
そうすることで、効率的に定着度を高めていけます。
問題演習は、理解不十分な領域を発掘することが目的ですので、
問題を解くことに時間をかけるよりも、その後に、間違った部分・理解不十分な領域について、
教科書を読み直すことでしっかり理解する方が重要です。
覚えるべき内容は、ノートにまとめます。
そうすることで、どんな問題にも対応できる知識ができ上がります。
物事を立体的俯瞰的に考える力
地理の授業では、世界の各地域の重要点をまとめることで、整理して学習していきます。
世界地理では各国の気候・自然・地形とともに産業(鉱工業・農業)についても学習していきます。
また、政治状況や国際機構についても理解を深めます。
日本地理では資料・統計を活用して各地の重要産業を学習していきます。
最近、面接試験での話題でも多く取り上げられている、
人口問題や環境問題といった今日的なテーマにも多面的に取り組んでいきます。
歴史的事象を多角的な視点で見つめます
歴史の学習はまず第一段階として、各時代の社会情勢・政治・文化などの特色や、
個々の歴史用語(人物名・事件名など)を習得することに努めます。
その上でそれぞれの出来事がどのような時代背景のもとで発生し、
どのような影響を後世に及ぼしたかという点についても理解を深めていきます。
すなわち、出来事の流れを把握する習慣を身につけていきます。
また、「日本史上で、ある出来事が生じたのと同時期に、世界各地ではどのような出来事が起こっていたのか」
という点に関しても重点をおき、歴史の流れの幅を広げていきます。
自国の歴史の歩みを正しく認識することは、歴史をただ単に受験科目として位置づけることではなく、
国際化する社会の中で活躍していくための知識の一翼としてとらえるために重要です。
公民分野と総合的演習、知識の補強を行います
公民(政治・経済)分野と、中学の社会学習の総合的な演習と知識の補強を行います。
政治分野では、日本国憲法・三権分立のしくみと各機関のはたらき・選挙制度などを学習し、
経済分野では金融制度・財政・景気変動・労働問題・税制など、社会で必要不可欠となる項目を学習していきます。
総合演習では、地理・歴史・公民の各分野について、国内外の時事問題や細かい知識の習得をはかり、
知識の土台をより強固なものにしていきます。
身近に起こったさまざまな問題に眼を向けるだけでなく、
入試で出題される形式の問題、面接で取り上げられる時事問題にも対応できるよう、
多角的な視点にたって授業を進めていきます。