都立高校入試には二つの入試制度があります。
都立高校入試は、推薦入試と一般入試(第1次募集、第2次募集、分割募集)があります。
推薦入試とは、調査書、面接、作文や小論文の結果で合否が決まります。一般推薦、理数等特別推薦、文化・スポーツ等特別推薦があります。
一般入試第一次募集では学力検査を行います。
一般入試第二次募集は、第一次募集を行い、入学手続き者数が募集人員に満たない高校が行います。
一般入試分割募集とはあらかじめ募集人数を分割して、2回に分けて行う募集です。
推薦入試について
都立高校においては、調査書における観点別学習状況の評価(27観点)または評定(9教科)のどちらかを採用します。
一般推薦、理数等特別推薦、文化・スポーツ等特別推薦があります。
自己PRカードを提出します(点数化はしません)
個人面接、小論文・作文を課し、それぞれ点数化して合否を決定します。
総合成績の配点比率例
都立国立高校
都立立川高校
都立小金井北高校
都立清瀬高校
一般入試について
応募資格
中学3年生、または卒業者
出願方法
1校のみ(立川高校創造理数科が第一志望の場合は立川普通科を第二志望とすることが出来ます)
出願手続
入学願書、考査料、調査書、自己PRカードが必要です。
志願変更
願書提出後1回限り志望変更ができます。
学力検査
原則5教科 各教科100点満点です。
特定の科目に傾斜配点を行う場合があります(国際高校英語2倍)
自校作成問題実施校
自校作成問題とは、一部の学校で独自に作成した検査問題です。
自校作成問題実施校
日比谷高校、西高校、国立高校、立川高校、新宿高校、青山高校、戸山高校、国分寺高校、八王子東高校、墨田川高校 |
選考
原則として調査書、学力検査を総合した成績により行います。
学力検査と調査書の比率
第一次募集、分割前期 7:3
第二次募集、分割後期 6:4
合計1000点満点
調査書点の換算方法
5教科入試は65点満点を300点に換算します。
学力検査と調査書の比率7:3
56÷65×300=258
調査書点は258点
英語スピーキングテスト
中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を第一次募集、分割前期の選抜に活用します。
結果は6段階で20点満点に置き換えます。
スピーキングテスト対策について(無料)
当塾では、「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の対策授業を行います。
令和4年度は、都内公立中学校3年生全員が「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」を受け、その結果が都立高校入試に活用されました。(実施日:令和4年11月27日(日))
スピーキングテストの結果は、AからFまでの6段階で評価され、生徒の調査書に記載されます。調査書は、生徒の志願先の都立高等学校へ提出され、20点満点の点数として入試得点に加算されます。
スピーキングテストの対策内容
スピーキングテストの問題は「英文を読み上げる」「質問聞いて応答する/意図を伝える」「ストーリーを英語で話す」「自分の意見を述べる」という形式の4つのパートに分かれています。
都立スピーキングテストの仕様や評価基準について、生徒一人ひとりに詳しく解説、演習を進めます。本番において20点満点を目指すための解答方法の指導を行います。
※スピーキングテスト対策は、通常時間内もしくは時間外に行います。日程、時間については、生徒本人にお伝えいたします。
評価の点数化
学力検査の結果と調査書点、スピーキングテストの点数を合計して、総合成績を算出します。
合格者の決定
総合成績の高い順に合格者を決めます。
1 内申点アップの内容
入試において、第一志望校合格に最も大切な基盤は、当塾としては内申点と考えています。
この「内申点をあげる」ということは、簡単そうに見えて非常に奥の深い課題であると、当塾では考えております。
一番の課題は、「定期テストの点数はいいのに内申点は上がらない」というお声や、内申点の取り方がよくわからないというお声です。
内申点は、定量的評価と定性的評価の組み合わせのため、どうしても保護者様や生徒様から見て分析しにくい部分があるのは事実です。それでは、内申点の評価方法について、説明させていただきます。
内申点には、3つの評価方法があります。
「知識・技能」
「思考・判断・表現」
「主体的に学習に取り組む態度」
の3つです。
9教科それぞれが上記の3つの評価方法に分かれ、さらにA、B、Cの3つの評価が行われます。
内申点アップの構成
2 内申点アップのメリット
都立高校入試における「調査書」と、「入試得点」の点数の付け方、計算方法を、しっかり確認することが重要です。
A 都立高校入試得点の計算方法
都立高校の入試得点計算方法を書きに記させていただきます。
B 3割の内申点が入試に大きく影響
東京都の入試配点の比率は7対3、すなわち入試得点は7割、内申点は3割です。
一見すると、7割の入試得点の方が大きな得点源に見えるので、どうしても3割の内申点に対して軽く見てしまう可能性があります。
「内申点の得点源は3割しかないのだから、7割の入試で挽回すればいい」と思い、内申点を軽視してしまうのです。
しかし、1、2年生において内申を確保することは、同時に入試においての基礎学力を養成します。私たちはこのことを「目に見えない力」と名付けております.
この「目に見えない力」は、入試において一見繋がってないように見えて、3年生の学習内容と繋がっています。1、2年時に基礎学力を完成させておくと、3年生において余裕ある時間配分の勉強を行うことができるため、より一層第一志望校の合格確率が上がります。
それではこの今申し上げた調査書の得点源とは一体何かとお話をさせていただきます。
計算方法に書かれている通り、このことは中学3年生の生徒も「え、そうだったんだ」と気づく生徒がいるので書かせていただきます。
C 内申点は得点源4.61点~9.23点
英数国理社の5教科が1アップした場合、入試得点に換算すると4.61点上がる計算になります。
技音美体が1アップすると、実技4教科の内申は2倍で計算されるため、9.23点アップします。
英数国理社が1アップした得点源4.61というのは、国語の漢字であればおよそ2.5問、もしくは数学の計算問題なら1問正解したことになります。
合否のラインは、この5点の中にあることもあります。この5点のボーダーラインに生徒が集中するからです。
技音美体の実技4教科の9.23点アップというのは、国語の記述問題1問分、もしくは英語の英作文問題にも匹敵します。
日ごろ指導するにあたって私たちが思うのは、入試問題は一問一答のような基本問題のケアレスミスで失点したり、幅広く表現力や判断力が問われる記述問題のような配点率が高い問題の苦手さによって、得点の差が出ます。
内申点を1獲得できるということは、上記の点数が最初から加算されるわけですから、非常に余裕ある展開になります。
1年間の勉強で考えると、やはり得点源を確実に持つことによって自分の苦手な科目もフォローすることができます。
D 推薦入試の内申点は5割
もう一つ大切なのは、内申点の推薦入試における比重の高さです。
旧東京9学区の国分寺高校、武蔵野北高校や清瀬、小平、田無等の推薦入試得点は、900点満点の学校や800点満点の学校があります。(その分類分けは下記に記しておりますのでご覧になって下さい)
例えば、国分寺高校と武蔵野北高校においての小論文や面接の点数は異なります。配点率も異なれば満点の数字も違います。
ここで一番気を付けるべきことは、一般入試においての内申点の比重は3割だったのが、推薦入試では5割となることです。
内申点は、1点上がるごとに入試においての点数の差が4.61点から9.23点まで跳ね上がると共に、推薦入試で5割の比重なのです。
つまり内申点で大きく差をつけることができるということなのです。
中学3年生から入会する生徒たちにこの話をすると、最もびっくりすることの一つです。
もう一度改めて言いますと、「学力考査だけに集中すればいい」「所詮勉強とは点数だから後から挽回できるんだ」と思う生徒たちは、内申点による底上げの得点源がないため、苦手科目の克服に大きな時間が取れず、得意な科目ばかりを追求し、5科目のバランスが壊れてしまうことが多々あるのです。
E 内申点アップ、理科・社会90以上を獲得 → 第一志望校に合格する
国立・立川・国分寺においての自校作成校合格は、 1学期内申点5を取り入試において理科・社会を90点以上取ることが最大の合格戦略です。
英数国理社の入試においては、理科・社会を90以上取ることが非常に重要です。
理科・社会は自校作成問題出題校、共通入試校ともに同じなので、高得点を目指しやすく、入試の得点源になる可能性が高い科目です。
たとえば、内申点がオール5で国立高校を受験する場合、理科・社会を90点取れば、英数国は合計148点が目安となります。平均、目安50点で合格します。
都立高校の学力検査得点の目安を書かせていただきます。
F 都立高校学力検査得点 目安表
入試得点 理語90、社会90獲得を想定した場合、英数国の合計点
国分寺高校においては105点が目安となってきます。
これらはあくまで目安ですが、このように国分寺高校の英数国が105点とするならば、1科目平均40点が合格の目安となり、内申点を重視することがいかに得策であることかがお分かりになると思います。
Vサポートグロウスとしては、この「内申点の獲得ノウハウ」と「理科・社会90点以上獲得を目指すオリジナルプリント」を駆使して、都立高校合格を目指します。
早期に内申点を確保し、理科・社会を90点以上取る力を養成すれば、後半の受験対策において時間配分を英数国に費やすことができます。
このことを大きな戦略として私たち塾は考えています。
入試得点の勉強もさることながら、私たちVサポートグロウスは、生徒と伴走するように、授業時において注意喚起を施します。
例えば「提出物」や「字を丁寧に書くこと」、そして「粘り強く考える」ということお伝えすることによって、生徒たち必ず第一志望校に合格することをお手伝いしたいと思っております。
3 内申点アップ法
私たちVサポートグロウスが最も大切にしていること。
それは、「目標を持ち、粘り強く、自らを改善しながら、そして達成する」です。
このことを通して、生徒たち一番伝えたいことは、「諦めないで、なおかつ物事に思いやりを持ち、丁寧に考える」ということです
記述問題も、学校の提出物についても、「ただ点が取ればいい」「ただ出せればいい」という考え方でなく、自分自身が分からない問題があったとき、赤ペンでしっかり復習し、先生に対し、「わからなかった問題を自分なりに考えた」ということを誠実に伝えることを重要視しています。
入試問題においては、わからなかったところを単に空欄で提出するのでなく、そこで粘り強く考えた答案を書き上げる事によって、その採点者に対し、真心をもって誠意を尽くすことを促します。
そうすることによって、自分自身の夢に向かっていく気持ちというものを伝えることが大事だと思った生徒達は、内申点が上がり、第一志望校に合格してゆきます。
現代社会における合理的な思考性として、表層的にとらえ結果だけ良ければ良いという考えもあります。
しかし「人間万事塞翁が馬」と言うように、今は一見間違いや失敗に見えるものが、後の成功に結びつくこと、 逆に今現場では成功しているように見えることが後に不成功に繋がることなど、人生において往々にしてあることは、保護者様はよくご存知だと思います。
生徒達に伝えたいことは、目の前の困難にあたって、その困難に対し粘り強く思考すること、自らものを考え、自ら解決する能力を培うことが、後の人生に大きく影響を及ぼすということです。
生徒たちが一生懸命考え、ぶつかり、現場でどんな失敗やマイナスがあっても、立ち向かってチャレンジし、最終的に自分に打ち勝つということが、人間とって大事な生きた知恵やスピリットであるということを信じています。
生徒たちには、今後人生において大きな不安も失敗もあることは間違いありません。
しかしその間違えた事や、不安や挫折が大きな糧となり、そしてそれが生徒たちにとって最終的な大きな力になることを、私たちは信じながら、指導して参りたいと思っております。