ディスカッション

集団討論(ディスカッション)
 集団討論とは
5~6人がグループとなり、学校側から出されるお題について答えを導くために話い合いを行います。時間は30分程度です。
お題については学校生活に関わるものが多く、合唱会・体育祭・修学旅行などの行事に関わることや校内美化や校則についてなどもあります。また優先席やゴミ問題、温暖化などの社会問題がテーマになるケースもあります。
最初に1~2分の時間をとり、自分の考えをまとめる時間をとっています。そのため、考えをまとめる、という練習も積んでおく必要があります。
終了時間も突然「はい、終了です」となるケースが多く時間管理も大切なスキルになります。さらにこれらの結果を面接時に聞かれることもありますので、しっかりと考えをもって臨むようにしましょう。

集団討論の3つのポイント
コミュニケーション能力(≒空気を読む力)複数人とのコミュニケーションで見えてくる能力を見られます。
・協調性/社会性(仲間と上手にコミュニケーションできるか)
・積極性/リーダーシップ(意見を主張し、議論をひっぱっていけるか)
・貢献度(課題解決に対してどれだけ貢献できるか)
・バランス感覚/傾聴力(議論をまとめられるか、他人の意見に耳を傾けられるか)
といったものが見られます。
集団討論では、面接では評価しづらい姿もチェックされます。協調性やリーダーシップは、実際に集団に入って討論という形でコミュニケーションを行う際に、実際にどう振る舞えるか、というところで見られます。
与えられたテーマに対する知識や会話の論理性といった、個人の能力も当然チェックされています。

「話し合うこと」を目標に
何のための集団討論なのかを理解しておく必要があります。テーマも、「~したらよいか?」「~すべきか?」というものがほとんどであり、「~思うか?」というテーマは少ないのがこれまでの傾向。
集団討論の目標とは、与えられたテーマについて話し合うことなので、各自が好きなことを話したり、自分の意見をただ述べるだけではいけません。
集団討論においては、テーマについて、ある程度の結論が出ている状態にすることが重要です。
つまり、集団討論で意識しておくべきことは、「集団討論は同じグループの人との協同作業」だということ。他の参加者は敵ではなく仲間。実際、推薦入試に合格した多くの受験生は「グループの人と仲良くなった」と異口同音に述べています。

討論成功のために必要な8つのポイント
成功させるために必要なポイントとして、以下のものが討論メンバー全員で共有できているのが理想です。
討議の5W1Hが明確である
メンバーと討議の狙いと討議すべき内容・テーマを共有化している
進行役が明確で、議論が堂々めぐりに陥らないで、きちんと論議が進行している
全員が他人事にせず、議論に主体的に関わり、各々の役割を分担している
少数意見にも耳を傾け、きちんと議論を尽くす
抽象論、一般論に走らず、具体的な事柄について議論が積み重ねられている
合意事項が確認されている
当該討議の場の位置づけが明確で、次へのつながりがきちんと見据えられている