都立高校入試 推薦 一般

都立高校入試には二つの入試制度があります。

都立高校入試は、推薦入試と一般入試(第1次募集、第2次募集、分割募集)があります。

推薦入試とは、調査書、面接、作文や小論文の結果で合否が決まります。一般推薦、理数等特別推薦、文化・スポーツ等特別推薦があります。

一般入試第一次募集では学力検査を行います。

一般入試第二次募集は、第一次募集を行い、入学手続き者数が募集人員に満たない高校が行います。

一般入試分割募集とはあらかじめ募集人数を分割して、2回に分けて行う募集です。

推薦入試について

都立高校においては、調査書における観点別学習状況の評価(27観点)または評定(9教科)のどちらかを採用します。

一般推薦、理数等特別推薦、文化・スポーツ等特別推薦があります。

自己PRカードを提出します(点数化はしません)

個人面接、小論文・作文を課し、それぞれ点数化して合否を決定します。

総合成績の配点比率例

都立国立高校

調査書点 50% 面接17% 小論文33%

都立立川高校

調査書点 50% 面接10% 小論文40%

都立小金井北高校

調査書点 50% 面接20% 小論文30%

都立清瀬高校

調査書点 50% 面接24% 小論文26%

一般入試について

応募資格

中学3年生、または卒業者

出願方法

1校のみ(立川高校創造理数科が第一志望の場合は立川普通科を第二志望とすることが出来ます)

出願手続

入学願書、考査料、調査書、自己PRカードが必要です。

志願変更

願書提出後1回限り志望変更ができます。

学力検査

原則5教科 各教科100点満点です。

特定の科目に傾斜配点を行う場合があります(国際高校英語2倍)

自校作成問題実施校

自校作成問題とは、一部の学校で独自に作成した検査問題です。

自校作成問題実施校

日比谷高校、西高校、国立高校、立川高校、新宿高校、青山高校、戸山高校、国分寺高校、八王子東高校、墨田川高校

選考

原則として調査書、学力検査を総合した成績により行います。

学力検査と調査書の比率

第一次募集、分割前期 7:3

第二次募集、分割後期 6:4

合計1000点満点

調査書点の換算方法

5教科入試は65点満点を300点に換算します。

合計
25

合計65点満点

技家 合計
(5 5) ×2 40

(換算方法の具体例)

合計
22

合計56点

技家 合計
(4 4) ×2 34

学力検査と調査書の比率7:3

56÷65×300=258

調査書点は258点

英語スピーキングテスト

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を第一次募集、分割前期の選抜に活用します。

結果は6段階で20点満点に置き換えます。

A B C D E F
20 16 12 8 4 0

10、スピーキングテスト対策について(無料)

当塾では、「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の対策授業を行います。

令和4年度は、都内公立中学校3年生全員が「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」を受け、その結果が都立高校入試に活用されます。(実施日:令和4年11月27日(日))

スピーキングテストの結果は、AからFまでの6段階で評価され、生徒の調査書に記載されます。調査書は、生徒の志願先の都立高等学校へ提出され、20点満点の点数として入試得点に加算されます。

スピーキングテストの対策内容

スピーキングテストの問題は「英文を読み上げる」「質問聞いて応答する/意図を伝える」「ストーリーを英語で話す」「自分の意見を述べる」という形式の4つのパートに分かれています。

都立スピーキングテストの仕様や評価基準について、生徒一人ひとりに詳しく解説、演習を進めます。本番において20点満点を目指すための解答方法の指導を行います。

※スピーキングテスト対策は、通常時間内もしくは時間外に行います。日程、時間については、生徒本人にお伝えいたします。

評価の点数化

学力検査の結果と調査書点、スピーキングテストの点数を合計して、総合成績を算出します。

学力検査  7:3  調査書点  ESAT-J

500点         65点       20点

↓換算        ↓換算   ↓

700点    +    300点   20点 =1020点

合格者の決定

総合成績の高い順に合格者を決めます。

10、2学期後期自校入試並びに共通入試の指導方針について(5教科)

英語

入試問題と定期テストとの大きな相違点とは、長文解釈問題が大問になっていることです。長文解釈問題に精通するにはどのようになすべきか?それは「大意を把握する力(速読能力)」と、「精緻なるディティール能力(精読能力)」を身に着けることです。上記の二つの両輪が交互に回転し始めたときはじめて点数化され、第一志望校合格という栄冠をつかむことができます。

当塾は、速読能力の大意を把握する力の養成として、下記の2つの練習を行っています。

1、夏の講習会以降行っている英語の長文問題の過去問20年から精選された問題

2、中学3年生における英文法の要である「準動詞」、「分詞」、「動名詞」、「不定詞」の豊富な書き換え問題、「短文」と「重文」の書き換えの練習等

あらすじを読み取る速読能力と、正誤問題における細やかな精読能力を伸ばすため、選りすぐった自校作成問題を使い、さらに過去の自校作成校合格者から提供された最重要項目の演習を授業時に行います。毎年自校合格者から非常に喜ばれている講座です。

具体的に学校のカリキュラムに載っていない自校英語の突破ノウハウを書かせていただきます。

「文法力から表現力へ」

1句と節をマスターする

2動詞、助動詞をマスターする

3注意すべき表現をマスターする

「表現力の完成」

1表現力のブラッシュアップ

2トップレベルの表現力へ

3自由英作文にチャレンジ

国語

自校入試問題の国語は大別して次の4つの項目に分かれます。 「漢字」「物語文」「論説文」「古文」

漢字においては、夏期講習会から継続して行っている「西、国立、日比谷の漢字問題」を徹底的に行います。その他の自校入試問題合計10校の精選された問題を1000問以上解くことにより、合格へ導きます。漢字1問は2点ですが、この2点の僅差をばかにすることはできません。当塾としては粘り強く1点でも多くの点数を取るため、自校漢字を徹底的に実力養成します。

物語文は「共通入試問題」、「国分寺問題」、「立川問題」、「国立問題」、「日比谷問題」と難易度を5つに分け、登場人物の心情描写、微妙な機微を平易な問題から始めてテクニックの養成を行います。登場人物の人間関係や起承転結のあらすじ、速読能力と文章構成能力を、一つ一つの問題の解き方を丁寧に指導することによって身に着けます。この講座も毎年の合格者からのノウハウを利用して徹底解説します。

論説文は、西洋哲学における永遠のテーマである「存在とは何か」という問いを、「感情と理性」、もしくは「経験と理性」という頻出する問題を通して解説します。国分寺、立川、国立、日比谷の多彩な論説問題を通して、一見すると違うように見える文章の構成が、物の見方を変えることにより同じパターンであることをお伝えします。特に「21世紀の現代社会のインターネットというバーチャル世界」という課題は、入試問題作題者、論説文の筆者も、「存在とは何か」という永遠のテーマとして毎年のように訴求しております。「存在とは何か」と「科学技術」のつながりは、学校の教科書には載っていませんので慣れが大切です。

古文は「漢詩」「和歌」、平安時代における「勅撰和歌集」の歴史、「もののあはれ」という日本人の美意識について、授業時にお話しするとともに、三大随筆の「詫び寂び」、そして近年出題されている江戸時代の松尾芭蕉に代表される「俳句の文化」の勉強を重要視します。助詞、助動詞の活用、古典文法の勉強も随時行っていきます。

自校入試問題突破は、「漢字」、「物語文」、「論説文」、「古文」の4つの分野の学習を重ねて第1志望校合格に導いていきます。

数学

数学の大問は、共通入試では5題、自校作成問題では4題になる学校が多いです。自校作成問題の問題数が少ないのは、1題1題が数学の「様々な学習分野を総合的に絡めた融合問題」となっているからです。自校作成問題対策は、この融合された学習内容を一つひとつ解きほぐし、一見複雑に見える問題を基本項目に分解することを主眼とします。そのためには、まず問題を俯瞰的に眺め、全体内容を把握する力、そして一つ一つの基本項目を自在に操る力の二つが重要となります。当塾では、日比谷、国立、立川、国分寺等の複合問題を一つひとつ丁寧に解説し、解き方の道筋を見つける演習を行います。

数学の自校作成問題を解くにあたっての具体内容を書かせていただきます。

①          基本問題と応用問題のリンクを見つける

座標を求める、相似な3角形を見つける等の(基本) 直線の式を文字であらわす、連分比等の(応用)

②          1題の問題を細分化して基本問題に分解する

③          中学内容の入試問題において高等数学を利用する

メネラウスの定理等

④          複雑な無理数と文字式の処理能力を身に着ける

⑤          小問集合→複雑な数字の正確な計算能力

⑥          関数→特に多い図形と数量の複合を理解する

⑦          平面図家→高等数学の導入

⑧          空間図形→多方面から図形を見る処理能力 空間把握能力

理科

理科は、物理、化学、生物、地学の4つの分野から構成されています。この中で知識の集積の要素が大きい生物、地学分野は、オリジナル教材を用いて最短の時間で最大の効果を上げる演習を行います。計算の要素、比率の概念が必要な化学、物理分野は、特に化学反応式、電流、力の計算の頻度が高く、過去20年の問題を精選しパターンを抽出した指導を行います。入試問題の選択肢は、似た言葉の中の微妙な差異を見分ける問題が頻出します。また文字の情報から実験の様子を想定する能力が必要になるため、これもオリジナル教材での図解を多用して多くの知識を取り入れる指導を行います。

理科の具体的内容を下記に書かせていただきます。

①地学、物理、化学、生物、それぞれの分野の特徴をとらえて解答する技術

②化学→化学反応式の徹底演習から比の計算の理解

現象を文章で表した内容を化学反応式に変換する能力

③物理→電流の計算、力学の計算の考え方

電流回路の図式を数多く効率的に演習

④生物→動物、人の身体のつくりと遺伝、食物連鎖と環境とのかかわり

人体図、血流や体内の様々な循環の理解、光合成の意味と役割

⑤地学→天体における観察と地層の分析

自転、公転による星の見え方の変遷

固定された視点では理解の難しい問題の演習

社会

社会は地理、歴史、公民の3つの分野と、それらが組み合わさった複合問題が出題されます。暗記項目の多い科目ではありますが、実際の入試問題はデータの読解、複数の表を見比べて該当する答えを導き出す問題等、ただの暗記では答えることができないように工夫されています。社会の指導は、すべての項目を全体的に見渡し、出題形式のパターンを見抜く能力を養い、実際の解答に必要な具体的項目の知識を吸収するために最適化されたオリジナル問題を用いて繰り返し徹底演習を行います。

社会の具体的内容を下記に書かせていただきます。

地理

①各地域の自然と農業、工業のリンク

世界地図における主要な国、都市の位置関係

世界の様々な気候と主要国の関連、雨温図の読解

②資料の分析

資料の中のキーワードを読み取り、該当する国、都市を見抜く

都立入試で頻出する東京の特徴を把握する

歴史

③古代から現代までの時代の順番、それぞれの特徴

貴族の時代、武士の時代、国際社会の時代それぞれの特徴的な事項

④近現代の問題は西暦の年号の把握

頻出する年表問題、並べ替え問題に対応する

公民

⑤人権、憲法、政治体系と経済の関わり合い

近年重要視されている情報化社会に関する問題

⑥地理、歴史、公民のすべての分野を総合した内容

土地の特徴、宗教、人口、他国とのつながり、政治状況すべての知識を活用する問題