日比谷高校の国語
他校にない250字の大型作文
都立高校入試は過去必ず作文が出題されてきました。
本文を踏まえたうえで、自分の意見を述べるものです。
一般入試、多くの自校作成問題出題校では200字ですが、日比谷は250字となっています。
この50字の差が明暗を分けます。限られた時間の中で、この50字の差は大きいです。250字を時間内に書き切る練習が必要です。
日比谷高校では、国語全体の配点に占める割合が1割を大きく超えます。
配点は14点または15点です。一般入試は10点、国語全体の1割のところ、1.5割を占めます。
作文の対策は、しっかりやっておく必要があります。
都立高校国語解答用紙は、平成30年度(2018年2月入試)からマークシート解答用紙のレイアウトが変わりました。
試験時間は50分、そのうち作文に割ける時間は多くても10分(見直し等も含む)、つまり、制限時間はたったの10分です。
他の選択問題も、選択肢自体の文字数が多く、読解だけで時間がかかるため、時間配分がとても重要になります。
日比谷高校の論説文は、例年4000字近くの文章が出題されます。
日比谷の④論説文の文章の長さ 約4000文字
国立の④論説文の文章の長さ 約3900文字 ほぼ同じ分量
約4000文字を読破解答するためには、4000文字程度を読み込み、趣旨を理解し、自分の考えをまとめ、書き出し、例示、結論を構成し、250字にまとめるスキルが問われます。
日比谷高校2020年度 国語 ④問5
果たして「人間の情報化」の行き着く先に、本当に人間が求めている世界はあるのでしょうか。とあるが、このことについて、筆者の指摘する「人間の情報化」がどのようなものであるか、これに該当する具体的な例を示した上で、あなたの考えを二百五十字以内で書け。なお、や。や「などのほか、書き出しや改行の際の空欄もそれぞれ字数に数えること。
都立高校国語入試問題の点数のつけ方
作文は採点項目と減点項目による加点、減点方式で点数がつけられます。
設問に沿って解答が書かれているかによって加点され、そこから誤りがあれば減点されていきます。
<採点項目>
・自分の意見、主張がある。(+4点)
・筆者の主張を踏まえている。(+3点)
・具体的な体験や見聞がある。(+3点)
<減点項目>
・本文の抜き出しや要約になっている。(-10点)
・論旨に一貫性がない。(-2点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字(語句の中に間違って入った不要の字)が1つある。(-1点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字が2つ以上ある。(-2点)
・最後の一文が途中で終わっている。(-1点)
・101字以上150字以内である。(-2点)
・100字以内または201字以上(日比谷は251字)である。(-10点)
・不適切な箇所が1つある。(-1点)
・不適切な箇所が2つ以上ある。(-2点)
字数制限による減点が非常に大きいです。たった1字オーバーで0点になります。
また、抜き出し、要約は0点です。抜き出しや要約をしてしまうと点数になりません。
最新の話題 AI どこまで知っている
日比谷高校論説文の内容
養老孟司によるAI
デジタル化と人間本来の世界の対立
必要とされる前提知識
AIとは何か AIと人間の違い デジタル化、情報化 認知科学 脳機能
250字だけじゃない 60字80字問題
問題データ
養老孟司 1937生 東京大学医学部卒 「バカの壁」で毎日出版文化賞特別賞受賞