入試分析 都立国立高校 国語

<入試分析>

大問数は、漢字の読み書きの独立問題が2題、長文読解問題が3題の計5題。設問の数はさほど多くないが、文章が長く、作文があるため、スピードも必要である。

漢字の読みはやや難度が高い。書き取りについては、難しい字ではないが盲点になりがちな熟語・訓読みなどが狙われる。

小説の読解では、登場人物の心情の読解が中心。記号選択式問題と書き抜き問題である。

論説文は、「心」に関する文章が出題された。筆者の主張を的確にとらえた上で、自分の体験や考えを述べる作文も出題されている。

古文を引用した説明文は、内容の理解だけでなく、現代文の文法などが出題された。

学習のポイント★★★

今後も出題パターンが大きく変わることはないだろう。 漢字の読み書きについては、受験用の漢字問題集や漢検用(準2~3級程度)の問題集を使って、継続的に学習し、基本的な問題を確実に正解できるレベルを目標とする。

小説に関しては、通読の際に、出来事の流れや心情の流れを正しく追いかけることができれば、問題は難しくない。

論説文に関しては、筆者の主張を的確に把握する力が不可欠である。日常の学習において、本文の要旨をまとめ、それについての自分の考えを簡潔にまとめるという作業を取り入れたい。

韻文や古文と現代文の融合問題が毎年出題されるが、韻文や古文に関しては、基本的な知識で十分。語注や説明文と対照しながら、韻文・古文をていねいに読む練習を、過去問等を通じて十分に行っておこう。

<設問ごとの難易度>
難易度 A<B<C

①漢字読み B

②漢字書き A

③小説文 問1 A 問2 B 問3 A 問4 B 問5 A 問6 A

④論説文 問1 B 問2 B 問3 A 問4 B 問5 B 問6 A 問7 C

⑤古文  問1 A 問2 C 問3 A 問4 B 問5 B

<注目問題>

本文の構成の説明として適切なものを問う問題が2年連続出題されています。

<単元別出題傾向>
出 題 内 容 25年 26年 27年 28年 29年

主題・表題
大意・要旨
情景・心情
内 容 吟 味
文脈把握
段落・文章構成
指示語の問題
接続語の問題
脱文・脱語補充



漢字の読み書き
筆順・画数・部首
語句の意味
同義語・対義語
熟    語
ことわざ・慣用句
表現 短文作成
作文(自由・課題)
その他
文法 文 と 文 節
品詞・用法
仮名遣い
敬語・その他
古文の口語訳
表 現 技 法
文  学  史






論説文・説明文
記録文・報告文
小説・物語・伝記
随筆・紀行・日記

和 歌(短歌)
俳句・川柳
古      文
漢文 ・ 漢詩