共通問題対策β

共通問題対策β

①英語対策

リスニング、会話文、説明文、英作文に分かれます。

A長文読解→共通入試の英語長文には決まった型があります。図を読み解く問題、数字を計算する問題、高度の順番と時間を求める問題など。まずは過去問でこの型を習得します。使用される単語は平易なものが多いですが、東京都は他の県に比べて文章が長い傾向があります。大きく大意を取りながら、効率よく文章を読む訓練を行います。

Bテーマの背景→共通入試の長文のテーマは、日常生活、人間関係、努力、友情などを扱う問題が主になっています。さらに日本文化の紹介、テクノロジーの紹介といったテーマは得点の差がつくテーマとなっていますので、基本読解力を養う訓練を行います。

C英作文問題→共通入試の英作文は、文字数制限のない単文を3つ書く形式となっています。内容自体が難解なものではありませんが、制限時間内に書き上げるには、文章作成の型を覚えるのが近道です。自分の意見、具体例、結論というように分割して考え、迷わずに作文できるように訓練を行います。

②数学対策

出題形式は5問で、計算、方程式、関数、平面図形、空間図形に分かれます。

A基礎計算問題→全体で40点分を占めるのが基礎計算問題です。中1レベルの計算も含まれ、難易度は高くありませんが、失点する受験生は少ないため、確実に正答できる必要があります。計算問題の中には、基礎的な作図の問題も含まれます。定規コンパスを使用した基本作図を訓練します。

B方程式→単なる計算問題ではない、主に図形の面積に関連した問題が出題されます。証明の問題が1問含まれます。証明は、途中式と解答両方に得点があり、証明内容も評価の対象となります。

C関数→主に2次関数を扱い、方程式、図形、円、面積、比率などが融合された問題が出題されます。単に関数の知識だけがあるだけでは解けない問題で、複数の数学項目を組み合わせて解いていく問題です。

D平面図形→四角形と円を組み合わせた問題が出題されます。合同、相似の証明問題、面積を求める問題等、融合問題が多くなります。面積の数字ではなく、比率を問う問題が出題され、答えが導きずらい問題があるため注意が必要です。

E空間図形→立方体、三角錐などが提示され、その内部を切り取って一部分の体積を求める問題が多く出ます。体積の計算に三平方の定理が使われる場合が多く、解答に根号が使われることが頻繁にあります。直観的に解くことは難しいため、十分に訓練しておく必要があります。

③国語対策

漢字の読み、漢字の書き、小説文、論説文、古文の5問形式です。論説文で必ず200字の作文が出題されます。

A小説文→出題の出典は多岐にわたるので予想は難しいですが、設問内容は心情理解、場面の常識的な解釈となっています。文字数が多いのが特徴で、速読の訓練が必要です。

B論説文→取り上げられるテーマは、日本文化、西洋文化が主で、その他言語について、テクノロジーについて等が出題されます。基本的に理性を重視する内容と経験、情緒を重視する内容の問題に分かれます。200字作文は必ず自分の主張、具体例を盛り込むことが、得点のためのポイントです。

C古文→古文を実際に読む問題は少なく、万葉、古今、新古今、源氏物語、枕草子などの著名な作品の、現代文による評論を読む問題です。この中で古文常識や歌の解釈などを問われるため、ある程度古文の知識を知っている必要があります。

④理科対策

6つの大問、理科の全体小問、物理、化学、生物、地学から出題されます。

A表の理解→理科は、必ず表を読み取る問題が出ます。温度、距離、変化、手続きなど主に物理、化学の分野で出題されます。

B計算→表の読み取りを利用して、数値を計算して解答する問題が出題され、高得点の分かれ目となります。

C図の理解→主に地学の分野で、星の運行などに出題されます。物理、立体の理解、運動の相対的な理解が求められます。

⑤社会対策

6つの大問、大きく日本地理、世界地理、歴史、公民政治、経済に分かれます。1は分野を問わず小問、6には融合問題が多く出題されます。

A地理→世界地図の場所をヒントを元に選択する問題、世界の地域のおよその温度、湿度の知識が求められます。

B歴史→年表の並べ替え、細かい年号を問われるケースもあり、出来事の起こった順番、原因、結果などを有機的に覚える必要があります。

C公民→キーワードである人権、社会保障制度について問われる割合がたかく、時事問題に気を配る必要があります。